毎日暑いですね。もう「暑いですね」があいさつになっているような感じです。

さて、今回は「むくみ(浮腫)」について書いてみようと思います。
利用者の中にも「足がむくんで~」という方も結構おられます。中にはパンパンに腫れあがって痛いと言われている方もいます。

なぜ起こる?むくみの主な原因


足のむくみは、日常生活における様々な要因や、病気が原因で起こることがあります。
主な原因としては、

1:塩分の過剰摂取
塩分は体内に水分をため込みやすくします。塩を皿に入れて外に置いていくと湿気を吸ってびちょびちょになるのと同じ原理です。そして、体内の塩分濃度が高くなると水分をそちらに移動させて濃度を下げるため、血管の中から水成分が外に染み出していき、むくみへつながります。

2:運動不足
運動不足は血行不良を引き起こし、下肢に水分がたまりやすくなります。また、歩いたり運動することによって、筋肉の動きがポンプ作用になり、下肢の水分や血液を心臓の方へ移動させるのですが、運動不足になるとポンプ作用が減少して溜まります。

3:長時間の立ち仕事や座り仕事
重力の影響で、体内の水成分は足にたまります。下に溜まった血液、水は基本的に筋肉のポンプ作用で体に戻されますが、立ち仕事、座り仕事、つまり同じ姿勢が続く場合、体に戻しにくくなりむくみへとつながります。

4:冷え
冷えもむくみの大敵です。血行不良を引き起こし、むくみへとつながります。

5:ホルモンバランスの乱れ
特に、閉経前の女性などは月経周期や妊娠によりホルモンバランスが変化し、むくみを引き起こすこともあります。

などが挙げられます。

また、
1:心不全
心臓のポンプ機能が低下すると、血液が足に溜まりやすくなります。

2:腎不全
体内の水分や老廃物が排出されにくくなり、むくみが生じます。

3:肝不全
血中の水分を保つアルブミンが不足して、むくみにつながります。

4:深部静脈血栓症
血栓によって血管が詰まると、血液の流れが悪くなり、むくみが生じます。

5:下肢静脈瘤
静脈弁が壊れ、血流が逆流し、足に溜まりやすくなります。
静脈(心臓へ戻る方の血管)やリンパ腺には逆流防止弁が備わっているので、本来であれば上った血液、リンパ液は弁によって下に下りれない仕組みになっています。

なども原因となる場合があります。
疾患が原因と考えられる場合は、病院できちんと診察してもらうことをお勧めします。

まずやっておきたいむくみの対処法


1:生活習慣の見直し
まずは、生活習慣を見直してみましょう。
塩分を控えたバランスの良い食事を心がけ、適度な運動やストレッチで血行を良くします。
そして、長時間同じ姿勢を続けないように、休憩時間に軽い運動をしたり、1時間に数分ストレッチをしてみたりするのもいいでしょう。
また、冷え対策も怠らずに。

2:足を高く上げる
重力に引き寄せられて、体の水成分が体に戻らずむくみが出ますので、横になって足を高く上げてみましょう。足を高くすることによって、重力を利用して、足に溜まった水分を体に戻しやすくします。

3:マッサージ
リンパドレナージュという方法でマッサージすることもお勧めします。マッサージと言っても強くもんだりする必要はなく、手のひらをピタッと密着させた状態で撫でるようにやさしく足首から太ももに向かって行います。おススメとしては、先に大腿部を膝から足の付け根の方向へ水成分を移動、次に膝下から膝上に移動させる。そして、足首から膝へ。そして、また太ももから足の付け根、体幹へと部位を分けてやってみてください。

むくみの予防・緩和に効く!おススメのツボ3つ

東洋医学において、体の水成分のことを津液(しんえき)と言いまして、肺・脾・腎の三つの臓と密接に関係しています。飲食物から脾・胃で津液を作り出し、肺を通して全身に配布し、不要になったものを腎で回収すると考えられています。
そこから、今回も3つのツボ押しをおススメします。


湧泉

足の裏ですね。腎経の井穴と言われるツボです。
東洋医学において腎はとても重要で、精を貯蔵します。精は生まれた時に両親から受け継いだ生きるスタミナ源。でもそれだけだと使い切ってしまうと死んでしまいますので、飲食物で補っています。腎に蓄えているので「腎精」と言います。腎精が不足すると、足腰が弱くなる、性機能が衰える、物忘れが増える、耳が遠くなる…と、いわゆる老化によくみられる症状が出やすくなります。また、腎は主水といって、水をつかさどりますので、むくみだったり、排尿障害だったり体の水に関する症状にもつながります。
そこで、湧泉。井穴と言って腎の気が湧き出るツボです。むくみに有効なだけでなく、老化や日常の精力アップにもつながります。
ピンポイントでの指押しもいいですけど、いっそのこと、青竹踏みや足踏みローラー(100円ショップで売ってる)などで、足裏全体を刺激するのもおススメです。ちなみに自分は足踏みローラーでやってます。


三陰交

むくみと言えばこの三陰交!と言っても過言ではありません。おそらくむくみを主訴とする患者様に三陰交を使わない鍼灸師、按摩師はいないのではないでしょうか?そのくらい三陰交は有名なツボです。脾の機能を高め、余分な水分を出し、肝と腎を滋養する効果があります。

足三里

そして、またも登場、足三里。
ほんと、万能ツボですね。胃と脾の機能を改善し、痰を取り除きます。痰はのどに絡むものだけでなく、水液の代謝障害により体の局部に停滞するものでありますので、ここではむくみも含まれると言ってもいいと思います。

繰り返すつらい症状に。訪問鍼灸マッサージでの施術例

私が担当するお客様の中にも、むくみを主訴とする方がおられます。

鍼自体苦手な方ですので、毫鍼(ごうしん)ではなく鍉鍼(ていしん)やローラー鍼を使います。
毫鍼はいわゆる一般に知られる「刺す鍼」、鍉鍼(ていしん)は「刺さない鍼」。金属の棒状(鉛筆よりやや細い感じ)のもので、ツボ刺激をしたり、関係経絡や筋肉を撫でて皮膚からの接触刺激を入れます。なので、鍼が怖いという方も安心して受けてもらえます。
また、リンパドレナージュや手技、足関節の運動療法といった方法も用いてむくみの軽減に取り組んでいます。
利用者の方のリアクションとしては、当初は足の甲がパンパンに腫れ上がって、触るのも痛い、歩くのも辛い、ちょっとした買い物すら行けなくて情けない…とこぼしておられた方が、足の甲がシュッとしてきた、触られても痛くない、この間、近所のスーパーに買い物に行けた!と喜ばれています。

最後に

まずは生活習慣を見直してみましょう。むくみの原因は上述したようにたくさんあります。多くの部分で生活習慣と関わっていたりします。自分で変えられる部分は変えてみてください。ただ、心疾患や腎疾患などで、むくみが長期化する例もあります。むくみが気になる場合は、かかりつけ医の先生に相談して検査を受けてみてください。

セルフケアだけでは改善しないむくみでお悩みの方は、ぜひ一度ウェルネス訪問鍼灸マッサージにご相談ください。国家資格を持つ専門家が、お一人おひとりの体の状態に合わせた最適な施術プランをご提案します。

では、まだまだ暑い日が続くようです。
熱中症にも気を付けて、元気に過ごしていきましょう。