症例 胃ロウ、片麻痺のSさん
症状および状態
訪問鍼灸を受けて頂いている利用者様からのご紹介でご訪問させて頂きました。
訪問当初は患側をなでるように軽擦で触っても痛みを訴え、鍼灸治療にも過敏に反応し(温灸つけてすぐ熱がり外して欲しいと訴えるなど)施術を行うのに苦労致しました。
コミュニケーションをとる際も声に覇気がないため聞き取りづらく、会話中も痰が絡み施術中に吸引することもありました。
また、寝返りができない様子で一日仰向けで過ごされているため、頚肩部や腰部が痛くなり奥様の介助で一度座位になり、再度仰向けに寝なおすという状態でした。座位で過ごせる時間も3分程度ですぐにベットに横になりたいといった状態でした。
施術・リハビリおよび改善について
週7回、鍼灸・マッサージでご訪問させて頂いております。
鍼灸治療では、過敏に反応してしまうため刺激がソフトで子供によく使用する小児鍼を使用してまず皮膚を刺激し、慣れて頂いた後に鍼・灸に移行しました。今では、ご本人から灸をして欲しいなどのご要望を頂いております。
マッサージでは、健側の筋力強化や各関節の可動域が広がるようにマッサージを行います。今では健側の筋力がアップし、患側の可動域も広がっています。
下肢の健側の足で患側の足を上げ下げする練習も行っており、ご自分で患側の足を動かしたりできるようになりました。
現在、介助なしで寝返り(仰臥位から横臥位へ)の練習も行っています。
座位の姿勢を維持する時間も5~10分程度に延びています。ご本人もやる気がでてきてご訪問の際にできるようになったと披露していただけます。
また、口の体操も行っており、お腹から声がでるようになりました。
奥様の介助の負担も少し減り、ご本人も身体だけでなく、心のケアーもしてもらっているとお喜び頂いております。
この他にも様々なご要望に対応することができますので、お電話・メール にてお気軽に一度ご相談下さいませ。