症例 脳腫瘍摘出手術後 片麻痺のAさん
症状および状態
要介護5 脳腫瘍摘出手術後片麻痺 術後4年経過 昨年11月に胆嚢手術。
胆嚢手術で入院中、流動食の食事だった為、退院直後から上手く飲み込めない、痰切りできない等の問題が発生しており、誤嚥防止の為、嚥下機能訓練を希望されていました。(言語聴覚士は少なく調整がつきにくい状態です)
ケアマネージャーからの紹介で鍼灸・マッサージの訪問依頼を受けました。訪問した際は、言葉に覇気がなく、ご家族の方に聞き取ってもらい会話をする状態でした。
食事も飲み込む力(咀嚼)が低下し、流動食で味気なく食欲も湧かないとの事でした。また体幹部の傾きが右寄りになりやすく頚肩部が緊張しています。車椅子で長時間過ごすと腰が痛み長い時間過ごせない為、1日ベットで過ごしています。手足の冷えも著明です。
施術・リハビリおよび改善について
ご本人に声をだしてもらい上肢・下肢の機能訓練等筋力強化や、咀嚼・嚥下に関わる筋肉のマッサージ、ローラー鍼(ささないハリ)パタカラ体操等、を行いました。
痰が出やすくなり、嚥下がしやすくなり、現在普通食でお肉も食べれるように、会話がしやすくなりご家族の協力なしではっきりとした声で聞き取れるようになりました。今では自分から積極的に話しかけてくれます。
体幹部の傾きも改善されそれに伴い頚肩部の緊張も軽減しています。手足の冷えもなくなりました。
ご本人も早く自分でトイレに行けるようになりたいと意欲をみせてくれています。等々改善効果が現れており、ご本人・ご家族の方にも喜んでいただいております。
現在は自動・他動運動行い(脳や身体に覚えさせる意味も含め)、筋力強化を図り、自分でも動かすよう指導。ADL維持・向上に努めています。
この他にも様々なご要望に対応することができますので、お電話・メール にてお気軽に一度ご相談下さいませ。