使用するハリ・お灸について
ハリ
使い捨て(ディスポーザブル)を使用しています。
体質や使用箇所により、太さと長さの違うものを使い分けます。
ハリは痛くないですか?とよく聞かれますが太さは注射針の3分の1程度で、髪の毛と同じくらいです。
また、先端の形は皮膚や血管を破るために、先端がナイフのようにカットされている注射針に対して、鍼灸のハリは皮膚や筋繊維の間をかき分けて入るように、先端が丸みを帯びています。
ですので刺したときに皮膚の抵抗が少なく、痛みもほとんどありません。
ステンレス製でしなやかさがあり、折れることはありません。
✔ 刺す深さについて
治療の目的によって変わります。
刺すか刺さないか程度の場合もあれば、お尻の深部にある筋肉を狙う場合などは5㎝ほど刺す場合もあります。
痛みに敏感な方、虚弱な方には深く刺すことはありません。
寝たきりの方や活動性が低い方には細心の注意を払って刺激過多にならないようにしております。
✔ ハリの本数について
1本しか使わないこともありますが、平均して4本程度使用します。
鍉鍼(ていしん)、ローラ鍼
刺さない鍼です。ツボにあてたり、擦る様に使います。
ご高齢の方にはよく使用します。
気持ちが良い刺激で、刺入しないため安全です。
お灸
ヨモギの葉の裏にある繊毛から作られたもぐさを使います。大きさや硬さによって熱さや伝わり方が変わります。
虚弱体質の方には、お灸は特におすすめです。
火傷しないタイプのお灸を使用し、施術中も細心の注意を払い施術いたします。
紙筒タイプ
紙の筒の中に艾(もぐさ)が詰められていて、艾(もぐさ)と皮膚表面の間に空間がある構造をしています。
直接皮膚を焼かないため、じんわりとした程よい熱さの温熱刺激をツボに与えることができます。
台座タイプ
市販されているせんねん灸と同じタイプのお灸です。台座の上にもぐさが詰まった筒があり、筒の先端に火をつけてじっくりと温熱刺激を与える方法です。
直接灸
八分灸(はちぶきゅう)
米粒の半分~米粒大ほどのもぐさを捻り線香で火をつけます。
八割ほど燃えたところで指でもぐさ回りを囲い空気を遮断して火を消します。