セラピーオフィス ラサルーテ 文献より

アルコール

厳しいかもしれませんが、下記に該当する場合はアルコールを控えてください。

1.後頭部、首、肩がひどく凝るとき

2.身体の何処かに痛みがあるとき

3.身体の何処かに麻痺やシビレ、知覚異常があるとき

4.風邪を引いているとき

5.身体の何処かに炎症があるとき、外傷や打撲があるとき

6.心臓が悪い方

7.何かの手術を受けられてあまり時間が経っていない方

8.湿疹が出ているとき…

<1~8のときアルコールを控えるべき理由>

1.アルコールは肝臓を疲れさせます。
また東洋医学では気を上昇させると考えます。
肩、首、後頭部に気血が集まり熱を持ち筋肉が硬くなります。
また後頭部や肩には肝臓に深く関わるツボがあるので、そのツボ周辺の気が滞って凝りを感じます。
飲みすぎて酒灼け(充血、発赤)するのもこの部位です。

2.アルコールは痛みを助長します。
アルコールを分解した後の成分が神経を刺激して痛みが強くなる、治りにくくなるなどの傾向が現れます。

3.アルコールは神経の働きを鈍らせます。
麻痺や運動障害、知覚異常は神経の働きの低下が原因になっていることが大半です。
アルコールは神経の働きを鈍化させてしまいますのでこのような症状がある場合、アルコールは禁忌です。

4.カゼはウイルスによる炎症が原因。
アルコールは身体に熱を持たせて炎症を悪化させるため、カゼをこじらせる、治りにくくするなどの原因になります。

5.4に同じ。
炎症には火の文字が二つも。熱を持たせてはいけません。
アルコールは血流を盛んにし、組織に熱を持たせます。火に油を注ぐのと同じこと。炎症が悪化しやすくなります。

6.たとえ僅かな量でも、アルコールは心拍を速めます。
脈拍が速くなるということは心臟、血管に負担がかかります。
心疾患や脳卒中など心臓や血管系の病気にアルコールは禁忌です。
これは医学的にも証明されている事実であるにも関わらず西洋医学ではほとんど注意されないので、臨床の場で筆者がアルコールを控えていただくようお願いしても
「ドクターは飲んでもいいと言っていた」
と反論されることがよくありますが、これは命に関わることなので絶対にお守りいただきたいと思います。

7.アルコールは炎症を増長します。
手術の痕などは炎症を起こしやすいため、アルコールを飲むと回復が遅れますし、組織の腫れや出血を助長することもあります。
またアルコールは内臓を過活動させてしまい内臓疲労の原因になり、体力の回復を遅らせます。
この場合の多くもドクターはアルコールを制限されませんが、常識的に考えても回復が遅れることは自明の理です。
是非控えてください。

8.湿疹は皮膚の熱です。
アルコールは熱を助長するので痒みや湿疹を悪化させ、治りにくくなります。

その他どんな疾患の場合でも、アルコールは良い結果をもたらしません。
酒は百薬の長というのは、食べ物がなく栄養が不足して貧血や気虚が多かった時代の話であり、薬としてはお猪口一杯が基本です。

東洋医学的にはアルコールは気血の停滞、濁り、澱みの原因になると考えますのでお勧めできません。

アルコールの過剰摂取で起こる症状は、神経麻痺や気分の高揚、幻覚や中毒性など…これは麻薬とほぼ同じです。
最近ではアルコールと鬱、自殺についての関連性も指摘されています。
アルコールは嗜む程度に、元気な時にスマートに楽しんで下さい。


次回は、今回の続き <健康食品・サプリメント・ドリンク剤など> を掲載致しますので、お楽しみにお待ちください!