大阪ウェルネス訪問マッサージでは、ご訪問してのマッサージや鍼灸といった私たちが行う施術のほかに、

利用者様が健康で豊かな生活を送ることができるように日々勉強しております。

友人の著書「真実の健康法」を掲載させて頂きますので、ご参考にご覧ください。


ラサルーテ式

「真実の健康法」

セラピーオフィス ラサルーテ 文献より

~はじめに~

筆者が経営する治療院は、内科の医院の2階にあります。
おみえになった患者さんは当院専用の入り口からお入り頂き、スリッパに履き替え階段を上がって頂いて受付にお越し頂きます。
その間筆者は治療中か、もしくはデスクに向かっていますが、その瞬間から診断は始まっています。

ドアを開けられる音、スリッパを出して床に置かれる音、階段の足音、受付をしてくださる声、お話のペース、それを終えて待ち合いの椅子にかけられる音…
これら全てが診断材料です。

例えばドアを開けられる音が急であれば今の精神状態も急、
セカセカやイライラが出ておられるのではないか、

階段の足音は音の大きさだけでなく、同じリズムかどうかで痛みの箇所や程度を推測できるし、気の流れ具合が安定しているか、気が虚して覇気がないかを感じることができる、

受付でのお声やお話のペースで精神状態を把握し、どのようなペースで問診をするか、筆者からの発信をどの五行の性質を使って行うか(例えばお話のペースが早く強引な感じであればそれは五行の木=怒気やセカセカがあると判断でき、それを抑制する働きがある金の性質=理性的且つ論理的、押し負けないしなやかさを持って対応する、など)、受け入れる方が良いかこちらからの発信を強くした方が良いかなどを考える、

椅子に腰掛けられる音がしっかりしていれば腰痛はない、気も下に充実しているため、少々症状を強くお感じになっていても治られるのは早いだろうと予測することができる…
このようなことから診断は始まっています。

こんなお話をすると「見透かされているみたいで怖い(笑)」と言われることもありますが、それだけ詳細に症状やその原因の把握と、それに対応する治療の方法を選択しているので高い効果も期待していただけます。
筆者が何もかも分かるということではなく、これが本当の東洋医学の診断なのです。

ストレス社会といわれる現代。
物理科学を基礎とした西洋医学だけでは解明できない病気や症状が急激に増加しています。
だからこそこのような東洋医学的診断が必要になります。

西洋医学は物理的医学なので検査も物理的異変については詳細にキャッチしますが、神経の異常や働きの異常は検査で発見することが難しく、神経や働きの異常が多くを占める現代病の診断や治療については万全とは言えません。

このような現代病の増加に伴って代替療法、自然療法、食事療法などが見直され、これまでは健康法として行われてきたヨーガ・瞑想、呼吸法、アロマテラピー等々のメソッドも医療の一端を担うほどの効果があることが解明されてきました。

東洋医学はこれらの先駆けとも言うべき医療としての長い歴史と実績を誇っています。
現代では医療機関でも取り入れられ、鍼灸や漢方を実践されている医療機関も増えています。

一方このような風潮のもとに新しい健康法やセラピーが増え、それぞれが独自の健康観やメソッドを提唱するようになり、受療者は多くの異なった情報を自身の考えに基づいて選択する必要が生じてきました。

このような各団体が提唱する独自の健康観に加え、既成の西医学が提唱する健康法や養生法の情報も溢れており、何が正しく、何が自分に合っているか?ということを見極めることが非常に難しくなっています。

このように医療が多様化してきている現代において、これまでのようにドクターや病院に手放しで選択権を預けて依存するという時代は終わり、これからは自分で自分の健康に責任を持ち、自ら学び、正しい治療や健康法を自身の考えを基に選択する、このような時代が訪れています。

しかしながらこれまで正しいと信じて疑うことさえせずに依存してきた西洋医学の方法論を自身で調べ、またその他の健康観の良否を判定するだけの判断基準はそう簡単に構築できるものではありません。

そこで本書では、筆者の20数年に亘る古典東洋医学の臨床の中で得た知識や経験を基に、一般的に広く知られている健康法や養生法が「理に叶っているか?」「唯物的思想に偏っていないか?」「弊害はないか?」、または「よくある症状の本当の原因」などについて「腑に落ちる」ように、納得していただきやすい解説を加えて検証しています。
加えてオリジナルの養生メソッドも記載いたしました。

筆者は臨床の場での症状や治療法の解説に関しても「腑に落ちるように理解していただくこと」を心がけています。

「腑に落ちる」ことが必要な理由…それは、

「脳が納得しないと継続できず効果も上がらない!」からです。

人間の行動や思考は脳細胞の情報伝達であり、その伝達は電気信号によって行われています。電気信号が発生するとその周囲には電磁波が生じます。
つまり腑に落ちるほど強く納得するということは脳で起こる電気信号や電磁波を強くし、その電磁波は周囲の空間や身体という空間にも共鳴して治癒効果を高めます。
従って自身で考えることなく依存しているだけの医療情報や投痪治療ではその効果が高まるとは考えにくく、

例え一般的には科学的根拠はないと言われるような健康法でも、その理が腑に落ちて信じるに値すると強く納得されたならば、科学的療法よりも高い効果を現すことさえ起こるでしょう。

本書は今行っておられる健康法や治療法、養生法を見直したり、よりご自身に合った方法を選択していただくためのサポートとしていただくことを目的に記しています。

そのような性質から一部の健康法などには否定的表現があるかもしれませんが、これはあくまで古典的東洋医学理論と筆者の臨床経験に依っておりますので、科学や西洋医学とは違う見解も含まれるということを理解いただきたいと思います。

また各セラピーや健康法、団体そのものに対しては直接の言及はしていません。
それぞれが提唱しておられるメソッドや養生法を、本書に記載している項目を基準にして判断、選択していただきたいと思います。

一般の方には家庭の医学のような使い方や生き方の提案として、セラピストの方にはセラピーの理論体系に組み込んでいただいたり、また東洋医学の読み物として楽しんでいただく、など様々な用途でお読みいただければと思います。

そして、一人でも多くの方が健康を取り戻してくださいますように、そのお手伝いができますように、心から祈念いたしております。


次回は、今回の続き <東洋医学の生命観> を掲載致しますので、お楽しみにお待ちください!