セラピーオフィス ラサルーテ 文献より

頻尿

頻尿や尿漏れは骨盤腔内の筋肉の弱りや、前立腺肥大による圧迫が原因と言われます。
筋肉の弱りであれば女性に多いはずですし、前立腺肥大のみが原因であれば男性に偏って多いはずですが、実際には大きな男女差はあまりありません。

確かに組織の緩みや収斂作用の低下が原因の一つではありますが、これは筋肉が弱っているからというよりも、収斂するように働きかける信号がうまく出ていない、または緊張や神経過敏によって膀胱などが収縮し、尿を溜めようとしても膀胱が膨らまないなど、神経やストレスが原因のものが多くみられます。

東洋医学では、本来起こるべき収斂作用や、緊張やストレスによる収縮は肝臓が担うと考えます。
従って肝経の流れを整えることがその治療になります。
これには足首内転運動が効果的です。

「冷え」や「腎臓の気の弱り」が原因のものもあります。
冷たいものの摂取を控えてください。

またカゼの症状としても起こりやすいものです。
急な頻尿のほとんどはカゼから起こります。
これも冷やさないように注意が必要です。

筋肉を鍛えるということではなく血流を良くして臓器を温め活性化するという意識で歩行や有酸素運動などを心がけてください。
腎臓の気を高めるために足湯、整気呼吸などで下半身、丹田に気が満ちるようにしてください。


次回は、今回の続き <酸味と甘味=収斂と弛緩> を掲載致しますので、お楽しみにお待ちください!