セラピーオフィス ラサルーテ 文献より

肩凝り・こむら返り

肩凝りでお悩みの方が多いですね。
肩凝りは日本人に特有の症状とも言われています。
気配りが国民性の日本人は精神的に理性の強い収斂傾向の方が多く、これが影響して筋肉にも収斂=凝りを起しやすくなります。

通常の重だるい肩凝りなら気や血の停滞なので大きな心配はないのですが、中には注意が必要な肩凝りがあります。

突き上げてくるように感じる、じっとしていられないほど詰まってくる・何かが上がってくるように感じてイライラする。

こういった感覚を伴う肩凝りは、自律神経失調やホルモンのバランスの乱れ、鬱、貧血などから起こっている. またはこれらが起こる前の前駆症状ということがあります。
このような凝りの原因は、整形外科や整骨院、整体などでは理解して頂けないことが多いので、漢方や鍼灸をお薦めします。

また、これらの原因からから起こる肩凝りを強い力で揉み解すと、筋肉に原因があるわけではないので不必要な刺激を与えることになります。
これを続けると筋肉は不必要な刺激によってかえって肥厚し、より硬く凝りが強い状態が起こります。
「揉み返し」や「マッサージを続けるとクセになる」と言われる方がありますが、これはあながち間違いではなく、原因と違う治療法を選択したために起こる身体の反応です。

また肩凝りは治らないと言われますがこれも誤りで、原因と違う場所の肩のみを揉み解すから治らないので、原因を特定してそれを治療すれば肩凝りは必ずなくなります。
東洋医学で肩凝りの本当の原因を見つけて下さい。

また筋肉によく起こる症状として凝りの他にこむら返りがあります。
筋肉のこむら返り=筋肉の痙攣は冷えや発汗過多が原因で起こることもありますが、

○夜毎に連続して起こるようなこむら返り

○股関節や太腿・背中などの大きな筋肉に起こるこむら返り

○手の筋肉に起こるこむら返り

これらは神経過敏や自律神経失調の兆候として現れることが多いので注意が必要です。
アルコール過多、睡眠不足、心配事や不安、事故や身近な方の不幸など、驚きを伴う恐怖や悲しみ、争いごとなどの強いストレスなどがなかったか、生活を見直して下さい。
また心疾患の前駆症状として現れる場合もありますので、胸の苦しさや動悸を感じられる方は医療機関を受診してください。

ご自身でして頂ける養生法は、足湯や半身浴などで神経を落ち着かせること、揉みほぐすのではなく少し圧をかけて優しく押し流すようなゆったりしたマッサージで神経を穏やかに落ち着かせる、温かいものを飲む…などの方法で心身をリラックスさせるようにしてください。


次回は、今回の続き <シップ> を掲載致しますので、お楽しみにお待ちください!