※セラピーオフィス ラサルーテ 文献より
足ツボ
今では誰もがご存知の足ツボ。
これを東洋医学と思っておられる方はかなり多いのではないでしょうか。
実はこの足ツボと言われるもの、80~90年くらい前にアメリカで発表された『ゾーン・セラピー』という本がルーツだといわれています。
著者のドクターは手術中の患者がベッドの手すりなどに手足を押し付けていることを観察し、これを研究したところ手足を刺激することで痛みが軽減するという事実を発見したそうです。
この理論を発展させたのが「内臓反射区」というもので、足底の特定の部位が各内臓と対応していることを突き止め、「フットチャート (足の地図)」という図が作成されたのが約70年ほど前のことであるといわれています。
この図を基にしたマッサージがリフレクソロジーと言われています。
またこの図が有名になり既存の東洋医学のツボと混同されて足ツボと呼ばれるようになったようですが、その歴史は浅くまた東洋医学とは全く関連のないものです。
リフレクソロジーはイギリスでは医療としても認知されているもので、そのマッサージは反射区の筋肉の硬さが違うところを微細に見つけ出しその部を特定的に和らげることで対応する内臓の状態を改善するというもので、現在テレビなどで見られるような痛がるのを押さえつけて棒でぐりぐりこね回すというものとは全く違うように思います。
東洋医学では足底と掌は大変重要視されています。
足底にはツボは1つだけ存在し、それは腎臓の経絡の「湧泉」というツボです。
掌にもツボが1つだけ存在し、それは心臓の働きを担う心包経の「労宮」というツボです。
この足底の腎経と掌の心包経、これは先天の気という持って生まれたエネルギーであり、ライフフィールドやDNAにも共通する気であり、これがそれぞれ手足に一つずつだけ存在している…非常に深淵で重厚な気が流れているということです。
手の労宮というツボの名は「宮=命を宿す器を表し、それをいたわるという意味であり、心臓という命を守るために働いている命を宿した器を労わり癒すツボ」という意味です。
心疾患や極度のストレスに高い効果を発揮します。
足の湧泉というツボの名は「その名の通り泉が湧き出るツボであり、泉とは心臓の体温発生という命の根源が燃え過ぎてしまわないようにこれを冷ます働きの水のことであり、過剰燃焼による生命の短縮を防ぎ、心臓を癒す水を湧き出させるツボ」ということで、これも生命現象にダイレクトにかかわるツボなのです。
このような非常に深淵な働きを持つツボがある足の裏をグリグリと棒で衝くような刺激は体にどのような影響を与えるか・・・想像がつくと思います。
例えば受けた翌日に心臓が苦しくなっても、施す側も受ける側も全く気付かないことでしょう。
でも本当はこのようにとても危険を伴うことなのです。
くれぐれもご注意いただきたいと思います。
また○○マッサージや○○○ヨガなど、古来からある健康法に何かを付け足した名称の健康法が増えていますが、これらはいにしえから培われてきた本質を継承していないものが大半です。
本質とは食い違うばかりかその本質とは逆の効果のものまで存在します。
せっかく健康のためと思って取り組まれても結果的に逆効果だったということも少なくありません。
特に健康法や治療に関しては、いにしえからのほんしつや理論、積み重ねられた経験をしっかり継承しているものをお選びいただきたいと思います。
名称は皆さんが古くからご存知のシンプルなものであること、これがいにしえの叡智を継承した健康法やセラピーをお選びいただくためのコツかもしれません。
次回は、最終の <あとがき> を掲載致しますので、お楽しみにお待ちください!
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