セラピーオフィス ラサルーテ 文献より

<養生メソッド>

近年、西洋医学による投薬やワクチンについての弊害が論じられるようになってきました。
例えばガン治療における抗がん剤の投与や外科的処置はこれまでは当然の治療法とされてきましたが、これらの治療が正常細胞を攻撃して遺伝子の変異を誘発して新しいガン細胞の増殖を助長している可能性があるということや、免疫力を低下させて治癒力を低下させているということが分かってきました。

それだけに留まらず、高血圧や糖尿病などの継続服用が必要な新薬に関しても対症療法であり、これまでの投薬治療だけでは根治は困難であることから「本来生命体が持つ治癒能力を最大限に引き出すことが重要である」という認識のもと、代替医療や民間療法なども取り入れた統合医療が徐々に広まりつつあります。

この章では東洋医学の叡智から考案した健康法や、東洋医学的視点から理にかなっている健康法をご紹介します。

これまで健康法というのはあくまで医療ではなく民間療法としての認識しかありませんでしたが、下記に紹介する健康法を実践していただくことは、新薬を服用することに匹敵する、あるいはそれ以上の効果を持つ治療となり得ます。
慢性病や精神症状など、現代病に苦しんでおられる方は病気の改善にお役立てください。
また現在大きな健康異常がない方も、免疫力を高め未病を予防し、アンチエイジング、気やバイオリズムを高めるためにもぜひ実践してみてください。

ラサルーテ式 整気呼吸

東洋医学の叡智から創造した「整気呼吸」

通常の深呼吸や腹式呼吸とは違い、陰陽理論から確立した、心を休め精神をクリアにし、心身をクールダウンさせることを主眼にした呼吸法です。
腹式呼吸は気の流れを整える、下半身に気を集めて精神を安定させる、生命力を高める、集中力を高める、自律神経を整える…などなど多くの効果が期待できることからヨーガや瞑想、武道、格闘技、または宗教など、様々な分野で行われています。

武道で行われる腹式呼吸は丹田=下腹部に力を入れて行います。
同時に肛門を締めるなどの方法もありますが、これには恐怖心を克服する、闘争心を高めるなどの効果があります。
闘争心を高めるために神経は興奮傾向となり、交感神経を優位にする作用があると思われます。

「ラサルーテ式 整気呼吸」は、
通常の腹式呼吸や武道系の呼吸法とは違い、気の流れを穏やかにし、心拍数を下げることにより、精神と神経を安定させること、すなわち副交感神経を優位にすることを目的に行います。

現代病のほとんどは過剰なエネルギー代謝、熱による炎症交感神経優位、心身の興奮が原因。またこれによって身体は酸性に傾き、ガンの発生原因にもなります。
これらを改善する効果があります。

「ラサルーテ式 整気呼吸」
通常の腹式呼吸のように鼻から吸って下腹まで送り、少し止めて口から吐き出す…という複雑さを排除し、副交感神経を優位にするための「呼気」だけを意識すればよいので実践しやすく継続しやすいため、慢性症状の改善やあらゆる痛み、精神症状にも有効です。

方法は簡単!
「吐く息を意識すること」、「音を立てないこと」「数を数えながらゆっくり吐き出すこと」
これだけです。

静かに音を立てず、長くゆっくり時間をかけて吐き出します。
10数えながらゆっくり吐き出して下さい。

吸い込みはあまり意識せず、ゆっくり音を立てずに。
その他の制約はありません。
慣れてきたら呼気は口から、吸気は鼻から行ってみてください。さらに効果がアップします。

神経を安定させるために行うので、力を入れないこと!

呼吸法を続けるとセロトニンというホルモンが増加することが分かっています。
セロトニンは「幸せホルモン」といわれ、鬱や自律神経失調症にも効果があります。
また呼吸法だけで難病やガン、精神疾患が治ったという報告もあります。
古来からあるヨーガや東洋医学、気功、陰陽道、武道などなど、その他多くのいにしえから存在する「道」が呼吸を重視する意味はここにあります。

 

足湯

足湯は「頭寒足熱」という健康の土台となる身体環境を造るために最も効果的な健康法!

半身浴にも高い効果がありますが、足湯は温めるということよりも、「足元、下半身に気血を集めることで神経を安定させる」という効果が高い健康法です。

冷え症だけでなく、あらゆる不調、自律神経失調、ガンや内臓疾患、精神症状にも効果が期待できます。
またカゼをひいたときや疲労回復、乾燥の予防にもなります。

1日数回、1回10分程度行うのが理想的です。
入浴より少し高め、42~43℃くらいのお湯でくるぶし位まで温めてください。途中で温度が下がるので、高温のお湯を用意しておき、ぬるくなったらコップに1杯分くらい足し湯してください。

入浴や半身浴は全身の血流が盛んになります。
足湯は足元のみに気血を集めるために行いますので、必ず入浴とは別に行って下さい。
また入浴前後も効果が半減しますので時間を空けて行ってください。

 

有酸素運勲

整形外科などでは「痛みは筋肉の弱りから起こるため、痛みを治すために筋力を鍛えなさい」と言われることがありますが、鍛えて治る痛みはほとんどありません。

例えば腰が痛いかも腹筋を鍛える、膝が悪いから足の筋肉を鍛えて支える…鍛えて筋肉が硬くなると靭帯や腱は余計に引っ張られ痛みが増強するケースもあります。
運動が痛み左治すというのはイメージによる思い込みです。

当院でお薦めする運動は、筋力を鍛えるのではなく神経を安定させて身体のバランスを整えていただくために行います.
そのためには激しい運動ではなく、安定した呼吸と心拍数を保ちながら行うゆったりした運動=有酸素運動が適しています。

例えばゆったり景色を楽しみながら行う散歩。プールでの歩行。ゆっくりしたペースで行う自転車こぎなど。
とにかく時間に追われずゆっくり運動することがコツです。
そしてなるべく心拍数を上げないことです。

日々の生活の中でも運動はしていますが、時間に追われたり、目標を設定した運動はストレス状態が起こるため、血管が収縮してしまいます。
この状態では身体に疲労が残るばかりか神経を高ぶらせてしまうこともあります。

神経を落ち着かせてバランスを取り戻すにはゆったりした精神状態で運動すること。
それによって血管が弛緩し血流がよい状態で運動ができます。
ゆったりした運動を行い、日ごろのストレスで収縮している血管を広げ血流を改善、心身の調和を取り戻す、これが本当の冷え性改善にも繋がります。


次回は、今回の続き <ラサルーテ式養生メソッド 意識・瞑想> を掲載致しますので、お楽しみにお待ちください!